ありのままの自分と、自己肯定感

サリーとアン

ご存知でしょうか?


自閉症の方には難しいものだそうで、スペクトラムの方にも、多分難しいと思います。

さて、サリーはどこを探すか、お分かりでしょうか?



息子に見せてみました。

「カゴだけど?」


だって。

私も息子も、一瞬で分かります。



これが分からないのが自閉症の方だそうで。



「分からないってどういうこと?」「はあ?」

って、息子。




相手の立場に立って。。。とかいうのは、まったくの苦手ですよね。

サリーの立場になって考えられない。苦手です。


子育てで「自分がされて嫌なことは、お友達にもやっちゃだめだよ!」

とか、

「そんな意地悪したら、お友達が困ってるよ。」

とか言ったりしますけど、

通じませんよね。


けして、ワガママとか自己中なのではありません。

人の立場に立つということが、生まれながらに苦手なのです。




発達さんは、自己肯定感が低いと言われます。


サリーとアンが分からないんだもの。

自分が思うままに行動して、周りに「はあ?」「どういうこと?」と言われる場面が多いでしょう。


自分が良かれと思って取った行動が、周りから否定され続けたら、

そりゃ、

自信なんて持てませんね。

自己肯定感なんて、

毎日の学校生活で下がりっぱなしです。

急降下です。



『自己肯定感を高めよう』



って、発達さんによく言われる言葉です。



じゃ、どうすればいいんでしょうね。

そんな方法、あったら教えてほしいです。

とても大切なことですが、

相当難しいと思っていいのではないでしょうか?



ありのままの自分でのびのびといられる


という、子供の特権。



これが保障されないのが、発達さんです。



自分を認めてほしいという気持ちは、誰にでもあります。

もちろん、自閉症の方にも。発達さんにも。


この承認欲求はとても強いもので、

満たされないことが様々な反社会的な問題の根源になっているような気がします。



子供時代から、ありのままの自分でいいんだと思う気持ちを味あわせてあげたい。



人にはたくさんの苦手があって、それをお互いに認め合いながら仲良くやっています。

苦手がひとたび ”こころの理論” に及ぶと、とたんに

「はあ?」「わけわかんないけど?」

と、距離を感じてしまうものなのでしょうか。



『多様性を認めよう』



って、本当に難しいんだよーって思います。




発達さんは、人の立場に立つのは苦手ですが、それはそれ。

とても優しい心を持っていますよ。

それに、成長するにつれて相手の気持ちを察するのが上手になっていくそうです。



ちなみに夫もサリーとアンを見ていましたが、

黙ってました。心理テストかと思ったんだって。

裏の裏まで考えて、何も言えなくなっていたようです(笑)


思ったこと、ありのままを言っていいのに。

ちょっと心配になった妻でした。





つながる-koco

つながるkocoは、発達に心配のあるお子さんの育ちに寄り添い、お母さんどうしがつながり、学び合い、分かちあう会です。ここに来れば聞いてもらえる、分かち合える、誰かとつながれる…そんな場所になることを願っています。

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