不登校のページ①基本的な考え方と進路

2021.8.29(日)の午後、ZOOMにて勉強会を行いました。
子どもの育ち勉強会~不登校を知ろう~です。


つながるココは子育て中のお母さん、特に、育ちに心配のある子育てに奮闘しているお母さん達が横につながる場です。
その中にはお子さんの不登校に悩む方もおられます。


お子さんの不登校を経験したお母さん達が集まり、”勉強会づくりメンバー”として、自分たちが悩んでいた時に役に立ったこと、もっと早く知っていれば、、、という情報を伝えたいと、この勉強会に向けて準備をしてきました。

実際に勉強会当日は時間の制限もあり、準備してきたことを大幅に縮小せざるを得ませんでした。その代わりに、このホームページでお伝えしようと思います。


”勉強会づくりメンバー”目線では、不登校のすべてを網羅してはいないのかもしれません。

また、今の社会の本質を子ども達が不登校という形で示してくれているとすれば、解決には途方もなく長い時間がかかるでしょう。


目の前で苦しむ我が子に向き合っているお母さん達は、その社会の変容を待っている時間はありません。
子どもを通して、その向こうにある子どもを取り巻く社会の課題を明らかにしつつ、今目の前にいる我が子のために自分ができる事を探っていくという、両輪で日々進んでいます。


この勉強会のために、地域のフリースクール等に足を運んで話を伺ってきました。また、私たちが今まで調べてきたり役に立ったと思う情報をまとめました。

”勉強会づくりメンバー”目線での情報ではありますが、今この時を子どもと一緒に前を向くために得た貴重なものです。

必ず悩んでおられる方に届くと願っています。


♢♢♢お子さんの不登校に向き合うお母さんへ♢♢♢


もし、実際に子どもが学校に行かなくなったら…「行かなくていいよ」「ゆっくり休んで」と言ってあげられるでしょうか?なぜ?何があったの?と理由を探し、何とか登校させようと奮闘し、将来を心配し、家で過ごす子どもへの対応に悩んでしまうでしょう。

学校に行くのが当たり前という価値観の中で育ってきた私たちは、子どもの不登校をどうとらえて、何を指針にすればいいのでしょうか。

不登校に対する考え方は、一昔前とはずいぶん変わっています。ここでは、文科省からの通知を中心に今の不登校の支援方針を紹介します。

不登校の基本的な考え方


↑ 『教育機会確保法』という法律ができたことで、不登校の子どもに対する支援の基本的な考え方が示されました。

真面目に読んでいたら日が暮れてしまいそう・・・(;^ω^)

分かりやすく紹介しているリーフレットを見つけました。

学校は休んでもいい、不登校は問題行動ではない、学校復帰だけじゃなくて、多様な学びの場で成長していい、などのポイントが載っています。

↓の画像をクリックすると、ダウンロードページにとびます。


千葉県では、『サポートガイド』を令和3年3月に発行しています。教育委員会のホームぺージからダウンロードできるそうです(全7ページ)

↓の画像をクリックすると、ダウンロードページにとびます。


ホームページでは、千葉県の主な不登校児童生徒支援について、適応指導教室、民間のフリースクール、親の会、訪問相談担当教員、スクールカウンセラー、子どもと親のサポートセンター(相談機関)などについても詳しく紹介されているのでよかったら見てみてください ↓ 

不登校の相談機関として、”子供と親のサポートセンター”が稲毛にあります。たくさんのセミナーやイベントが開催されています。地域開催もあるので、ホームページをこまめにチェックして、お近くで開催される時に参加してみてはいかがですか?

↓ 画像をクリックするとページに飛べます



ここでは、”勉強会づくりメンバー”が自身の経験や学びから皆さんにお伝えしたいことのいくつかを紹介します(本当はたくさんあるのですが(*^^)v)。


まず、マズローの5段階欲求理論です。

参照 https://jibun-compass.com/maslow

人間の欲求には5段階あって、下から順番に出てくるという理論です。ポイントは、ひとつ下の欲求が満たされていないとその上には行けないこと。不登校の子ども達の多くは2番目の安全の欲求にいると言われるそうです。学校は3番目の集団に属したい、仲間が欲しいという欲求を満たす場。家庭で学校に行くように言われると、家庭すら安全な場所ではなくなってしまいます。まずは、家を安全な場所にしてあげて欲しい。美味しいものを食べさせて、学校のことを話すのではなくごく普通の日常会話をしてほしいと思います。安心できる居場所があると、子どもは自ら動き出します。それまで大変ですけど、じっと待つのがいいかな、と思います。(ぢゅん)

不登校4つの段階という図です。

参照 http://www.dlive.jp/

他にも、不登校の6段階、7段階というような図もあるようですが、代表してこの図を紹介します。とても詳しくて分かりやすい図だね、とメンバー内でも好評でした。今お子さんがどの段階にいるのかを客観的に見ることができると、先が見えてくるかもしれませんね。


次に、これも皆さんにお伝えしたい情報です。

先ほど紹介した、千葉県教育委員会発行の『サポートガイド』の2ページ目に掲載されている図です。

「チーム学校」による教育相談体制ということで、学校内の連携、学校外部との連携で対応して下さると書かれています。

勉強会づくりメンバーの中には、この図にもあるように、スクールカウンセラーさんや訪問相談担当教員をすぐに紹介してもらって助かったという方、教育事務所相談室や子どもと親のサポートセンターを紹介してもらって本当に良かったという方がおられます。

これらの支援体制があることを、不登校になったら、というより、その前から皆が知ることができていたら…と、勉強会づくりメンバー全員が切に思います。

メンバーだって、はじめから知っていたわけではありません。

悩んでいる最中に自力で探すのはとてもとても大変なことなので、これからのお母さん達に届くことを願っています。

↑ の図にある”教育事務所相談室”とは、この地域では東上総教育事務所相談室となります。紹介されて伺った方の多くは「もっと早く来ればよかった」と言っているそうですよ。

詳しくは ↓ を参考にして下さいね。

進路 中学校を卒業したら…

出席日数が足りないと高校進学できないのかな?公立高校はムリかなあ?

通信制高校って、どんなところ?サポート校って?

授業料ってどのくらい必要なの?

小中学校で不登校のお子さんにとって、その先のことが不安ですよね。例えば通信制高校でいえば、数はたくさんあります。

では、どうやって選べばいいんでしょう?


先輩お母さんのアドバイスを紹介しますね。

★スク-リングの場所や宿泊を伴うか
★自力で通えるか
★進学、就職、体験活動等、どの分野に力を入れているか等、
選択のポイントがお子さんによってそれぞれ違うので、ある程度情報を集めて、絞っていくといいですよ。
一番大事なのは、本人のそこに行きたいという気持ちです!(^^)!


通信制高校以外にも、公立の定時制高校も増えています。私立だけでなく県立高校も多様化しています。毎年のように新しい通信制高校、サテライト校が開校し、県立高校の学科の再編成や新設があります。

公立高校に入学するには出席日数とか内申重視と思いがちですが、実は学校ごとに選抜の条件には違いがあって、情報は必ず公開されます。出席日数を重視する高校もあれば、ほとんど関係のない学校もあります。

情報はたくさんありますので、親子でよく相談してみてはいかがでしょうか?


千葉県教育委員会のページです。県内の公立の定時制、通信制高校の情報が分かります


通信制高校、サポート校はたくさんあって選ぶのに困るほどです。検索すればたくさんサイトがありますし、合同相談会の情報を探して参加してもいいですね。中学校にも通信制高校のパンフレットは届けられているので見せてもらえるか聞いてみてもいいですね。

参考までに通信制高校のサイトを載せてみました。学校の情報だけでなく、通信制高校、サポート校について、授業料について、また不登校についてのページも充実しているので、時間のある時にのぞいてみてはいかがでしょうか?